幼稚教育の在り方について
私は、今の教育に欠けているのは「夢育」だと思います。
体育、知育、そして食育が教育の三本の柱とみなされていますが、未来を拓く子どもたちには「夢をもつ、夢を育む」教育が必要だと思います。そのためには、子どもたちが生来持っている感性、可能性を幼い頃から引き出すことです。大人の常識で大人の枠をはめてしまわないことです。これはまさにモンテッソーリ教育の核心です。
私は、前園長先生からこの園についてゆっくり伺う機会がありました。大いに共感し、心から応援したいという気持ちになりました。
21世紀型のモンテッソーリ教育を実現するという強い決意を感じました。幼児の感性を引き出すための「身体知」、夢を育み、それを実現するために必要な「英語」と「コンピュータ・リテラシー」を重視するこの園には、「子どもたちの未来」のために何をすべきかを考え抜いたビジョンがあります。先生方のパッションがあります。
私の専門である英語教育について言えば、英語は「できて当たり前」という状況になりつつあります。インド人やフィンランド人やタイ人が仲間にいる仕事場もありふれた風景になるでしょう。その場合、国際共通語として英語が使われるはずです。英語が使えることで未来の可能性が変わってきます。幼児が英語を習得する鍵は、「英語の日常化」であり「日常の英語化」です。英語を自分の生活の中で当たり前に使うというのが英語の日常化です。そして、通常、日本語で繰り広げられる日常を英語にしていくというのが日常の英語化です。この2つを可能にするミライ・キンダーガーテンで、園児たちは、ひとりひとり自分の中に息づく英語を育てていくことができると確信しております。
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